耐震リフォーム

何の為に耐震リフォームを行うのか

私は1995年、阪神・淡路大震災発生一週間後に被災地に行き被害状況の調査をおこないました。
地震が来るから、多くの命が奪われるのではありません。地震で建物が倒壊するから、多くの命が奪われるのです。 阪神・淡路大震災では、亡くなられた方の8割以上が木造家屋の倒壊が原因で亡くなられておりました。 自分の大切な家族を守ってくれるはずの我が家が、凶器になるなどということは、あってはならないことです。
また震災時には、倒壊した建築物が障害となり、救助活動もままならなかったという教訓から、例え私有財産であっても建物はインフラの一部であるという考え方も広まりました。 群馬県では、無料の耐震診断や、耐震補強に対する利子補給や補助金の制度を創設しています。
建築に携わるものとして、阪神・淡路大震災の被害を目の当たりにした者として、伝える事が義務であると思っています。

  阪神・淡路大震災記録ムービー

群馬県でも大きな地震が発生する恐れがあります

群馬県は本当に危険なの?

>> 群馬県耐震改修促進計画 詳しくはこちら

いつ頃の建物なら安心なの?

 建築基準法の変遷

旧耐震基準 1950年 建築基準法制定 1980年以前の建物
1980年以前の建物
必要壁量最大38%増し
新耐震基準 1981年(昭和56年)
建築基準法施行令大改正
1981年以降の建物
1981年以降の建物
強化された新耐震基準 2000年 建築基準法改正
「バランス規定」が定められました。

※2枚の写真は、震度7を記録した神戸市三宮で同じ日に撮影したものです。

 各世代別評点

既存住宅の耐震診断は、建築基準法とは別の基準である改訂版『木造住宅の耐震診断と補強方法』(一般財団法人日本建築防災協会発刊)によって行います。

この診断方法では、住宅に必要とされる耐力と住宅が実際に保有している耐力を比較します。
診断結果は右表のような評点で示されます。

  評点
旧耐震基準 〜1981年 新耐震基準以前(第一世代)
倒壊する可能性が高い
・耐力壁の絶対量が不足
・接合金物はほどんと使用されていない
耐震改修補助金の
利用ができます。
新耐震基準 1981年〜2000年 新耐震基準以降2000年まで(第二世代)
倒壊する可能性がある
小額工事で安心を
手に入れられます。
強化された新耐震基準 2000年〜 2000年の改正建築基準法以降(第産世代)
一応倒壊しない
安全と考えられます。

どうやって強くするの?

耐震補強の基本は「強い壁」を「バランスよく増やし」、上部構造体と基礎が一体となって、地盤の揺れに抵抗することが大切です。

耐震リフォーム

出典:性能向上リフォームガイドブック 耐震編

耐震診断とは

木造住宅の耐震診断法としては、日本建築防災協会「木造住宅の耐震診断と補強方法」があり、大臣に認定されています。
耐震改修事業の助成の場合などでも、市町村は日本建築防災協会の耐震診断法を義務付けています。
(株)スカワでは、日本建築防災協会で認定された耐震技術者が2名在籍しております。高崎市が行っている無料耐震にも、耐震技術者を派遣しております。
日本建築防災協会(http://www.kenchiku-bosai.or.jp/)では”耐震診断ができる建築事務所”として、紹介していただいております。

リンク先:
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/files/2013/11/Z1010.pdf
の2ページ目の5行目をご覧ください。

  診断書

耐震診断の種類

現在、既存住宅の耐震診断は、2012年改定版『木造住宅の耐震診断と補強方法』(一般財団法人日本建築防災協会発刊)に基づいて行われています。

2012年改定版『木造住宅の耐震診断と補強方法』で示されている診断の種類
耐震診断方法 診断をする人 診断の精度 目的
誰でもできるわが家の耐震診断 一般の方 低い 耐震性に関わる要点を啓発
一般診断 専門家
(建築士・建築関係者)
高い 耐震補強等の必要性の判定
精密診断 専門家
(建築士)
非常に高い 最終的な補強の要否、補強設計の妥当性の判定

耐震リフォームの流れ

耐震リフォームの流れ 無料 市や町でも無料診断を行っております

耐震リフォーム施工事例

Before   After
親からもらった和風住宅を洋風住宅にフルリフォームしました。
間仕切変更するに当たり、耐震補強工事もして、地震に安心な家としました。
場所 藤岡市
工事期間 3ヶ月
概算費用 1000万円

耐震補強工事

@壁を撤去します
 
A必要な場合は基礎を打ちます
B基礎のひび割れを補修します
 
C筋交いを入れます
D筋交いと柱を補強金物で密結します
 
E土台と基礎ををアンカーボルトで密結します

耐震補強参考価格

@筋交いたすき掛け新設 12万円/1ケ所
A片筋交い新設 7万円/1ケ所
B基礎増設工事 5万円/1ケ所
C基礎補修工事 1万円/1ケ所


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